新人

学問というものに境界はない。 
得意教科とか不得意教科とか、そういう細かい人間にはなるなよ。 
勉強と遊びというのをわけるのもいけない。 
そんな事に意味はない。 
勉強と言うのは本来何の役にも立つはずだから。 
地理と国語、社会が密接に関係するように
理科と歴史はひどく関係している。 
今の勉強の教え方は、そこがいけない。 
関係を教えていない。 
現実と勉強をつなげられないのは
勉強と勉強をつなげられないからでもある。 
物事そのものは、本を見ればわかる。 
辞書を引けば書いてある。 
それは、なんとなく覚えていればいい。 
それよりも物事と物事の関係の割り出し方を学びなさい。 
きっと、役に立つ。勉強にもなる。 
学問は本来、えんどう豆を見て遺伝を思いつく事なんだから。
                    ―GPO 小島空―

新年度になって新人さんがやって参りました。3人も。一人はポスドクなんで放っておいても自分でモサモサやるわけですが、後の二人は学生さんなのである程度は面倒をみてやらねばなりません。
厳密に言えば私に教育の義務は無いんですが、そこは前線指揮官*1たる私、一番近くに居るわけで色々教えたらねばならんわけです。
どうせ教えるなら役に立つように教えたい。実験に必要な知識や技術ってのはもちろん重要な基礎なんですが、加えて物事の捉え方を学べるようにしてあげたいな、と。時間はかかるんだけどね。


お。なんか先生っぽい?

ま、教える側が習得してないのが一番問題なんだけどな orz

*1:司令官と前線指揮官しか居ませんでしたが。

評伝シャア・アズナブル ―《赤い彗星》の軌跡― 皆川ゆか

[rakuten:book:11976139:image][rakuten:book:11976140:image]

彼は常人よりは上位にありながら、ニュータイプとしては二流という、きわめて中途半端な才能を与えられていたのである。
赤い彗星の異名を与えられた彼の前半生の輝きに比べ、ニュータイプとしての後半生が華やかさに欠けるのは、この見識と才能のギャップを突きつけられたからにほかならない。

シャア・アズナブルの一代記。一代記といっても一年戦争から第二次ネオ・ジオン抗争までを扱っています。アニメ放送終了後20年経っても魅力的なキャラクターとして、知名度と言う意味ではそこらの政治家よりもずっと上。
シャアと言えば、赤と3倍が好きで、誉められるのが大好き。マザコン臭い上にロリコン、なんか生臭いセリフを億面なく吐く、と言うのが一般的なイメージ。これだけ書かれると、なんというか、タダのダメ人間なんですが、それだけではなく皆に愛される何かがある。
多分本書中にある上の一文が全てを表しているのではないか、と思います。ガンダムと邂逅した後のシャアは悩み、苦悩する人物として非常に人間臭く描かれています。そんな人間臭さがいわゆる「天才」のアムロカミーユを押しのける人気を博している理由ではないかと。
第二次ネオ・ジオン抗争以降のシャアの行方は杳として知れない*1。一流の目的を二流の才能で成そうとし、ついに果たす事が叶わなかった男シャア・アズナブル。シャアの生き方は物語としてはハサウェイ・ノアに継がれますが、これの本を読んで我々も彼の生き方と思想を振り返ってみるのも良いかも知れないです。
まとめて読むと結構痛々しいですよ、連戦連敗。それでも諦めない姿勢、というのは学べる気がします。



あれ?
え、これビジネス書?

*1:公式には死亡

愛しい風に誘われて

不朽の名作、漫画版「風の谷のナウシカ」にB'zの稲葉浩志のソロ「水平線」を合わせた物。
静止画が心象に残る素晴らしいデキです。

アニメ版は原作2巻までを扱っていて無理に最後纏めたので、原作とテーマが変わっちゃってます。アニメはアニメで良いんですが、まだ未読の方は是非原作も読んでおくべき。オヌヌメ
風の谷のナウシカ(Wikipedia)

未来日記(3) えすのサカエ

未来日記 3 (角川コミックス・エース 129-7)

ユッキーのお母様がいい人でよかったわ…
道具を使わずに済んだもの…
          ―我妻由乃

「道具」が何かは読んでのお楽しみ。
とは言った者の当初の勢いは全く無くなりどんどん失速していってます。なんというかもう荒唐無稽な感じに。デスノートっぽくなったけどあれほどの綿密*1さは無いし、何がしたいのかわからない。由乃のキャラが濃すぎて上手く扱えてないんだな。当初の設定は面白かっただけに残念。

ここまで迷走しちゃうと後の興味はどうオトすかだけですね。

ところで我妻由乃みたいなのをヤンデレって言うらしいよ。全くどうでもいいんだけど。

*1:L以前限定。

幻影博覧会(2) 冬目景

幻影博覧会 2 (バーズコミックス)

僕は無神論者ですが
今回の結果は神の配剤だと思っています。
               ―沖野―

大正時代を舞台にした探偵物。
前巻では「ネコの散歩も引き受けます」的な感じでしたが、警察から重用されるようになり、新聞にも載ったりして殺人事件まで扱っちゃう人気者ぶり(?)。まぁ、この手の家業は「世界が平和なら俺たち貧乏。喜ぶべきか、悲しむべきか」みたいな所がありますが、そればっかりではお話になりませんので。


冬目景は心理描写の表現が卓越した作家さんですが、今回収録の2つのエピソードでは実力を如何なく発揮した感じで良いですね。
全体の流れをどの方向に持って行くかと思ってましたが、話を膨らませることにしたみたいです。事件のエピソードを軸にしつつ真夜の謎や松之宮の過去にも触れていき、伏線を貼って行ってる感じ。雰囲気も良いし、絵柄がダメじゃなければ一読しておいて損はないと思います。


これで安定して描きつづけてくれれば良作になると思うんだけどなぁ。


あ。全部終わってからまとめて読むのも良いかも。

ちょっと幸せ

コンビニで会計の時、レジの人が年齢を推定してデータ取るじゃないですか。あれで20代に推定されると大変嬉しいのです。女性の方が若く見てくれてるみたい。
で、今日。おばちゃんに50代って打たれてたよ。 orz