ローマ人の物語(塩野七生)

買おう、買おうと思っていてすっかり忘れていた
文庫版の「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前」asin:4101181586
を3冊買いました。
ふと見ると「ルビコン以後」asin:4101181616
すでに3冊も出ていていや〜んな感じ。読みきれん。


カエサルは世界史上でも指折りの英雄であることは周知の事実ですが
個人的にはこの人あんまり好きじゃないんですよ。
完璧すぎる。
歴史の例に漏れず精錬潔白ではありえないわけですが
それにしても政治、経済、軍事等に万能の才を発揮し
人間的魅力に溢れた人物だったらしい。
なんというか、妬ける。おこがましいか(笑


当代一のカエサルファン(?)である塩野七生
カエサルをどう書いたのか興味あるところ。
ちなみにソクラテスはコキ下ろされておりました。
そんなに酷くは無いけど(笑


この手の本を読むとつくづく感じるのは
歴史に名を残す人は
「己の力量を完全に掴んでいて、その効果的な使い方を知っている」
感じがします。
後ろ半分は僕のような一般人とは致命的に違う。効率的に動ける訳です。
あと決定的に違うのは行動力ですね。
特にメディアが発達してしまった現代では
(僕を含めて)文句を言う人、発言をする人は多いけど
(いわゆる論客。「○ま○生T○」とか)
動く人は極めて少ない。
行動すると勝負師的な勘が必要になることも多々あるけど
所謂、「勝負師的カン」というのも動いて初めて養われるわけで。


ああしたい、こうしたい。だけどこれがあるから出来ない。行政が悪い云々…
ではなくて
ああする、こうする。これで出来る。そして行動。
なのだなぁ。