ブラジル―ガーナ

結果だけみればブラジルの楽勝ですが、実際はノーガードでの殴り合いでギリギリのところでブラジルが打ち勝った印象。最終ラインを高めに上げていたガーナは開始5分にロナウドに抜け出され失点。中盤をコンパクトにしてブラジルにボールを回させない作戦の欠点が出た感じですが、ここで戦術を変えないのは流石で互角以上の打ち合いに持ち込んでました。ガーナはルシオ、ファンらの守備をかいくぐって決定的な場面も何度か演出しましたがなかなかゴールを割れない。メンサーのヘディングは本当に惜しかった。前半終了間際にカカからカフーアドリアーノと速攻で繋がれて失点。ブラジルは前半早い時間に得点した余裕もあってか徹底的にガーナDFの裏を突く攻撃に終始してました。それが実った印象。この得点に関してはアドリアーノは何度見てもオフサイドなんですが
後半開始からガーナの総攻撃開始。密集した中盤で短いパスを素早く回しブラジルゴールに迫るもゴールは遠い。上がり気味の最終ラインの裏を突かれる事も多くなってきた。こうなると東洋の某魚臭い島国の代表ならズルズル下がってしまう所だがガーナは驚異的な体力、精神力で上がり続ける。後半40分、執拗にガーナDFの裏を狙いつづけたブラジルが3度目の突破。リカルジーニョのパスを受けたゼロベルトがエリア外に飛び出したキーパーを交わして3点目。これで試合は決定したような物だが、ここからガーナGKキングストンがファインセーブを連発。ちょっと遅かった…。結果3-0でブラジルがベスト8.
総じて、FWの決定力とDFの質の高さでガーナの身体能力をブラジルが寸前で押さえ込んだ形。前半メンサーのヘッドが入ってたらゲームの行方はわからなかった。色々言われてたロナウドだけど、これで3点目。W杯新記録。仕事するときはする。カフーもW杯勝利数で新記録だそうで。ブラジルの唯一の心配はロナウジーニョ。個人で持ち込むときは高い技術を発揮するんだけど、パス、プレースキックの精度が上がって来ない。お疲れなんですかね?