ヴィンランド・サガ (2) 幸村誠

ヴィンランド・サガ(2) (講談社コミックス)

トールズに感謝するんだな
てめェらクソガキ100人でも釣りのくる死だ
             ―アシェラッド―

やっと2巻です。
この巻でトルフィンの過去が明らかになりました。が、トールズの「想い」は幼いトルフィンはおろかトールズについて戦場に赴こうとした誰にもには伝わらない。ただアシェラッドにだけは伝わった、と言うのは皮肉です。アシェラッドに復讐を誓う、などという事はトールズが最も望まなかった事なのではないか、と思われる訳です。トルフィンがトールズやアシェラッドの域に達するのはいつの事になるんだろう。

プラネテス」の時からそうですが相変わらず作品全体の弛緩の取り方が上手いです。みんなこぞってユルヴァに言い寄る辺り、微笑ましいですな。いや、本人は必死なんだろうけどユルヴァのかわし方が(笑。そばかすのおじょーちゃん、少年漫画的にはあなたの気持ちはアーレに通じます。多分ね。

さて、これで連載開始当初から危惧されていた「週間は無理なんじゃないの?」説が現実となりアフタヌーンに移籍です。アフタヌーンって実は結構良作が揃っているので*1マガジンの中身が薄れてアフタヌーンが不自然に厚くなる傾向がまた進む訳です。マガジンは一歩とOver Drive位しか読むもの無くなったなぁ。絶望先生もあるか。