ふたつのスピカ(8) 柳沼行
やっぱり僕は どうしても宇宙に行きたいよ。
時間がゆっくり流れていたあの頃。
自分はなんにでもなれる、そう信じて疑わなかったあの頃。
きっとみんなの心の底にある、
だけど現実に押しつぶされて何時の間にか忘れてしまった思い出。
そう言うモノを思い出させてくれます。
ストーリー展開が丁寧で良いですね。
こういう話は丁寧に書かれると情感が湧いてきて
何とも言えない感覚に陥ります。
展開は本当に遅いので
この話でアスミが宇宙に行く頃には
本当に人類が火星まで行っちゃうんじゃないか
とか心配になりますが。
心配しなくていいのか。
私にもアスミのような背の低い、足の速い女の子の同級生がいまして。
彼女は毎朝、誰よりも早く教室に来て、教室に花を生けるような子で
学校の勉強はあまり得意ではなかったけど*1
なんでも一生懸命やるような子でした。
今どうしてるかなぁ、とかちょっと考えてみたりしてしまいます*2。
少年漫画ですが、僕くらいの歳の全ての人に読んで欲しい作品です。