BLACK LAGOON (5) 広江礼威

ブラック・ラグーン (5) (サンデーGXコミックス)

義理じゃない、正義でもない。
理由なんてたったひとつだ。
そいつは―――――俺の趣味だ。
            ―岡島緑郎―

ハードボイルド成分を補給するための漫画。
日本編が鬱展開のまま終わりました。戦いは終わったが、得たものは無く、失った物は余りに大きい。ロックが覚悟を決めた事だけが変わった事と言えるのかも。一度も銃を打っていないし、誰も直接殺してはいないが「引き金」を引いたのは自分だ、と言い切ったロックがかっこいいです。レヴィはロックに「戻って」欲しいみたいにも見える。「見るな、傷になる」とか言ってますしね。それでも「見た」ロックからはもう戻らない覚悟は伝わったかと。

4月からアニメみたいですが*1どこまでやるんだろう?最初の頃のドンパチやってるだけの部分なら娯楽大作で終われるけど、3巻以降まで踏み込むんだとキッツイかなぁ。

前にも書いた気がしますが、今や日本にはハードボイルドが足らんのです。ペンギンにもっていかれたりもするんです。

世界というものは堅い地面で、俺達は卵だ。
落とせば割れて、台無しになる。
一生ってのは、落ちて割れるまでの卵の全部だ。
そこからかえって飛んでいく奴もいないわけじゃない。
だがそんなものは、一億に一羽の話だ。
俺もお前も、落ちて割れるのが関の山だな。

…天才でもなければ落ちて割れるのも嫌ならば、だったらいっそ、固ゆで卵にでもなるか。
落ちても割れない、ハードボイルドに。
それで幸せになるとも思えないが、死んで台無しになるよりは、少しはマシになるだろう。
俺達が、死んだ後の世界が。
        ―ガンパレード・オーケストラ ハードボイルドペンギン―

*1:こっそり期待してて見たいんですが、こっちでは入らないorz