Over Drive 安田剛士

OverDrive(1) (講談社コミックス)

僕は変わるんだ―――――――!!!!
            ―篠崎ミコト― 

ワタクシ、こう見えても結構漫画読むわけですが*1
今、少年誌で連載中の漫画でいちばん期待しているのはコレです。


冒頭でツール・ド・フランスなんか出してみちゃって
自転車好きにはもうたまらない展開を予想させてくれてワクワクします。


が、明らかにサエない主人公のなんかサエない高校生活からはじまっちゃって、あれれ?どうしたの?
挙句、イジメられっこだわ、自転車漫画なのに主人公が自転車乗れないわ
もう、なんか、どうするの?って感じ。
あとから考えてみると良くある話の作りなんですが、見事に騙された。


作者自らが自白してるように
お話も絵も下手にきまってんじゃん、との事ですが
それを乗り越えるだけの勢いがあるので私的には問題なしです。
見開きと書き文字の使い方が上手いです。


自転車漫画に手を出したマガジン編集部に大喝采、と思ってたんですが
「なぜか大人気!!」
とか帯に書いちゃって、何にもわかんねぇってやったのかコイツら
とちょっとがっかり。
ロードレースには喜びも怒りも悲しみも楽しみもすべてが詰まっているのです。
激しく少年漫画向きなんだよね。日本じゃマイナーな競技だけど。


自転車漫画には金字塔の「シャカリキ!ISBN:4091868010)」があります。
コレ、今読んでも感動に打ち震えて泣いてしまう。いい大人のクセに。*2
これを超えられるかどうかはこれからに期待。
だけど、十分太刀打ちできると思いますよ。


まだ未読の方は是非!
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*1:「理系の専門職の人は専門書と漫画しか読まないものと…」と言われた事がありますが専門書なんて読みません

*2:コンビニで藁半紙コミックを立ち読みしたら大変な事になったのは内緒だ。