機動警察パトレイバー ゆうきまさみ

再読。

はいー!?
             ―泉 野明―


もはや解説の必要がない程の名作。判ってたが面白い。
グリフォンの件を軸にしてエピソードが絡んでくる様が緊張感があって良いです。
「廃棄物13号」の話なんか緊張感があってたまらん。
内海側の視点と警察側の視点が上手く入れ替わって
読み手が全貌が掴みやすいのもよいです。
登場人物も個性的で良いですね。
時々挟まる小さなエピソードが彼らを生き生きと描くことに成功しています。
特に野明の性格設定は大成功。
これがアムロとか碇シンジみたいだったらダメだったでしょう。
ラストの「はいー!?」は今読むとえらく恥ずかしいな。


そういえば、私、後藤隊長みたいな大人になりたい、と思っていたんですよ。
どこで間違ったのかなぁ*1


連載初期はR*2の影響が残ったちょっと太い線を使った絵なんですが
熊耳さんが出てきたあたりから細い線になって行きます。
もともとデッサンは上手い人なので絵柄が大きく変わることはないんですが
レイバーみたいな無機質なものを描く時は細い線の方がしっくり来ます。


それにしてもこれ、もう10年以上前の漫画なんですね。
今読んでも全く色褪せないのは素晴らしいと思います。


劇中の年代設定が2000年前後で野明達が20歳そこそこですから
なんか同年代。
つか追い越してるよ_| ̄|○


ともあれ、まだ未読の方は是非。


おまけ
当時パトレイバーから仕入れた間違った(?)知識
特上のうな重は3日後でも味覚が反芻できるぐらい美味い→そんな美味いうなぎは未だ出会えてません。
70のCは日本人の平均よりも大きい→確認のしようがないんですが…
閑話休題は本筋と関係ない所に引き出すこと→本筋に戻すこと、が正解
後藤隊長のサイフの中身→泡のお風呂に2人で行けるほど持ち歩くのはどうかと。

*1:間違ってない、という指摘もある

*2:究極超人あーる